2015年9月12日土曜日

ビジュアル検索

あの「エンブレム」の話題は、いまだに消えないで、さまざまな形でコダマをしている。テレビ番組などでは、まさにビジュアル的なアプローチを織り交ぜてこれを取り扱い、その中の一つは、グーグルの画像検索の方法を実際にパソコンの画面上で操作しながら説明をした。言葉を使って画像を検索することは繰り返しやってはいるが、思えば画像をそのまま使うことは、いまだ一度もしていない。思わず自分でも試してみた。

20150912手始めに、先週自分の手入れを試みた長谷雄の画像を使ってみた。画像アップロードのためにすこし時間がかかり、文字を用いるのと較べてもやもやした瞬間があったが、それさえ気にしなければ、検索結果が画面いっぱいに出てきたことには、まずはほっとした。さすがにどんな形でも楽しめられる長谷雄の画面だけあって、ヒットした内容は数多い。アップルの無料アプリから地方での小さなレクシャーの記録まで、中には、とある中国のサイトは絵巻の内容を中国語に直して丁寧に紹介したものまであった。しかしながら、よくよく眺めてみれば、先週グーグルのブログで取り上げた画像は、当然まっさきに現われてくるだとうと構えたのに、期待はずれだった。自分だけのユニークな画像を使ってさらにこの結果を確かめてみようと、つづいて三月のエントリーに用いた氷のネットの画像を入れた。今度は似てはいるが関係ない画像ばかりヒットし、エントリーの写真は見られない。ならば、二月のエントリーに使ったグーグルブックのカバーを入れた。画像のサイズは大きく、書籍のタイトルに大きな文字まで付いていて、しかもグーグルプレーからタイトルですぐたどり着けられる内容なのに、なんと見事にヒットせず、参考として出てきた文字情報も画像情報も、ともにまったく参考にならないものだった。

画像そのものを検索の手がかりに使おうとしなかったことは、あるいは自分の中でどこかこれを信用しなかったことに理由があるからかもしれない。そして以上のささやかな実験はこの思いを確かなものにした。ただし、グーグルがいつもそうやってきたように、このような検索の機能は、いつの間にかまったく違う方法や対象を導入して、全然異なる結果になるのだろう。しかも、これまでの経験からすれば、たとえそうなったとしても、まともにアナウンスされることなく、ユーザーとしてはただ期待しつつ絶えず試してみるほかそれを知る方法はない。

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