地元にはスタンピードという年に一度のお祭りがある。夏が本番に入ったころ、大掛かりなパレードで祭りの開始を告げ、大学を含む機関や地域のコミュニティはパンケーキ中心の朝食の集まりを主催し、都市全体はなんとなく祝日ムードに入る。(「サイドサドル」)今年も、カメラを引っさげてあっちこっちに出かけてこれを楽しんできた。
祭りのメイン会場は、巨大な遊園地だ。毎年この頃、十日程度しか稼働しないのに、よくも続くものだとつねに感心して眺めている。その会場に入ると、一年分のエネルギーが集結されただけあって、熱気に包まれる。いたって素朴なゲームの区域では、賞品といえば違うサイズのぬいぐるみか現金、きわめて分かりやすい。素っ気ない鉄棒に両手でぶら下げて2分続いたら即賞品が手渡されるブースでは、腕に自信ある若者たちはつぎからつぎへと5ドルを払って挑戦し、そしてそのほとんどはものの見事に1分程度で敗退してしまう。食べ物の屋台も数珠繋ぎで、普段みないような珍しいおやつなどもけっこう見られた。巨大な花のように盛り付けられた揚げ物が目を惹き、よくよく見ればその正体は玉ねぎだった。
その日を締めるのは、グランドショー。二万人も入るような巨大なスタジアムの中に特設ステージが設けられ、今年のオープニングの主役は牛だった。風船とぬいぐるみを合体させたようなものが一面に溢れ、愛嬌があって微笑ましい。
2019年7月14日日曜日
スタンピード
Labels: つれづれの日々
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