古典文学をテーマとして、専修大学の学生たちのためにネット授業を一コマ担当するというのを、今年も実施する機会に恵まれた。二週間ほどあと、日本の学期が終わる直前の日程となる。ここ数日、それの準備に取り掛かった。
講義のコンテンツを用意して事前に提出するというスタイルをずっと取ってきた。授業時間の約半分、前後二つにわけて20分程度ずつの録画を作っておくというものである。残りの半分の時間は、学生とのその場の交流。コンテンツの制作は、今度もほぼつぎのような流れを守った。まずは画像中心のパワポを作り、続いてそれにあわせての講義を録音し、両方終えてからパワポを画像に保存し、それを録音にあわせて動画を仕立てる。この作業は、二年ほどまえまでMoveMakerを用いたが、いまは基本が分かってきたAdobe Premiereに切り替えた。出来上がった動画ファイルを手渡すのにかつてすこし工夫が必要だったが、いまは即YouTubeにアップロードし、リンクを伝えておくことで一連の作業が完了する。YouTubeに上がった動画を、あるいは一度ダウンロードしておいたほうが安心かもしれないが、ただいまやクラスそのものがすべてオンラインで進行し、ネット環境が理想的でなければおよそなにも始まらない。そのため動画をYouTubeから流すのも自然な展開になりそうだ。いつもながら学生たちとの交流が個人的には以上の作業への一番の報いなのだ。日本の学生はあまり質問しないとの批判はつねにあるが、それは主催の先生の仕掛けで驚くほどクリアされ、いつも積極的な質問があった。今年も楽しみだ。
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