数日まえ、朗読動画『徒然草』のサイトに番外編を付け加えた。題して「四コマ漫画と現代語で読む七つの物語」。朗読動画の中から七つの章段を取り上げ、新しい試みを提示してみた。
追加内容のメインは、四コマ漫画だ。これまでGIF動画の形を借りていたが、あらためて紙媒体に用いられるスタイルを用いた。利用した画像は、同じく朗読動画に用いた『なぐさみ草』か『つれつれ艸繪抄』。これにあわせて、努めて読みやすい日本語で物語の内容を書き直し、さらに授業や独学などの場を想定して、読解の質問を用意した。最後に『徒然草』の原文、そして朗読動画へのリンクを添えた。いわば日本語学習者の上級生を対象にささやかな読解の資料を作成したものである。昨日、ゲスト講義を頼まれ、「古典を楽しむ四つの物語」とテーマを決めて英語で一時間ほどZOOMのカメラに向かった。聴講に集まったのは、大学の春期特別コースの受講生と日本からの熱心な学生たちだった。「劇画・絵師草紙」サイトを話題に取り入れたので、質疑の一つに四コマ漫画への関心が語られ、このようなアプローチはまさにそれへの最適な答えだったと有意義に思った。
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