今年度の仕事が一段落して、数日の余裕が出来たので、ひさしぶりにプログラミングにでも挑戦してみようかと、iOSのアプリに目を向けてみた。しかしながら、わずか一日ちょっとで、もののみごとに思いはずれだと分かった。このささやかな躓きを書き留めたい。
ソフトに取り掛かるための初期投資は、なにも要らなかった。アプリを作成するプログラムをダウンロードするのみで事足りた。ただ、やってみたら、そのプログラムのサイズにはびっくりした。3GBのファイルで、パソコンで展開したら10GBものスペースを占めた。ここにすでに良からぬ予感が漂った。そして、関係する説明やオンラインの議論などを読んでみて、ネガティブなコメントがかなり多い。自分の手でいざ試してみようと思ったら、それぞれのタイプのデバイス、同じデバイスのそれぞれのソフトバージョンに個別に対応し、しかも互いにほとんど交換性がないことには驚いた。そもそもスクリーンサイズやアイコンから全部違う。さらに、入門者にとってのてっとり速い手段はサンプルなのだが、公式サイトが提供しているサンプルは、入れたてのプログラムでは、おそらくサンプルのバージョンが一つ遅いせいか、すでに動かない。しかもよく調べてみれば、プログラムはすでにパソコンのシステム認証IDを変えてしまったらしく、そこから対応しないと、かなりの部分が動かないとか。ここに来て、さっさと力負けを認め、お手上げだ。
思えば、ソフト作りをすこしずつ習って実践する人に取ってみれば、作ったものがはたして通用するのかが一番の不安だ。逆に言えば、模索して書いたコードが期待するとおりに動いたときの悦びこそ新参者にとっての醍醐味だ。iOSでは、そのようなことはなぜか期待できそうにない。異なる種類の実機へのテストはまずは現実的ではなく、不特定多数の人に使ってもらうまでには任意性の高い審査が待ち受けている。だれでも使えるというのが謳い文句だが、どうやら自分がその「だれでも」のグループに入らないのがたしかのようだ。
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