国際交流基金トロント文化センターは、成立三十周年記念行事の一環として「フェローギャラリー」を制作し、公開した。これまで国際交流基金フェローの経験者たちからそれぞれの関連する研究成果や個人的な記憶を集めたもので、連絡をうけてさっそく質問項目に返答し、その内容が今週公開された。
これまで同フェローを二回いただいた。それぞれ1996年と2007年である。最初のはいまの勤務校に務めて五年目にあたり、1990年はじめに日本を離れてから初めての再訪である。空港から迎えのタクシーに乗ってそのまま宿舎に向かったこと、鴨川沿いにある京都の交流基金事務所を訪ね、到着の報告をしたあと、昼食をご馳走されたことなど、すでに25年もまえのことだが、妙にはっきりと覚えている。二回目ははじめての長い東京滞在だった。フェローの研究は原則として日本国内に留まるはずなのに、二回も国際大会へ参加し、国外旅行が認められて嬉しかった。ソウルとライデン、恵まれた機会を逃さずに出なければとても叶えられないような出会いはいくつもあった。二回のフェローの経験は、自分の研究生活に大きな恩恵をもたらし、そしていずれも関連の研究活動に直結したのだが、それらのことは最小限に触れるに止まった。
同ギャラリーに登場した名前はすでに20名。カナダにおける日本研究の一端も分かって、とても有意義だと思う。あるいは知っている顔もあるだろうから、どうぞ覗いてください。
Fellow Gallery, The Japan Foundation, Toronto
2020年6月27日土曜日
フェロー記録
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