ここ数日、いくつかのプロジェクトに同時に取り掛かり、相変わらずビデオの編集にそれなりの時間を費やした。あれこれと予定を仕上げて楽しく思う一方、ときには不意に挫折し、遠回りをさせられてしまう。その中の一つの小さな経緯を記しておこう。
Adobe Premiereを使っての動画作成にあたり、テンプレートを纏め、同じ様式のものを複数に作る作業をしている。その中で、画像の上にテキストのレイヤーを用意し、作品ごとに文字の一部だけを変えるようにしている。そこですでに数十回も使ったテンプレートを開いたら、テキスト編集が出来なくなった。文字のところをクリックしても新しいテキストの枠が加わるだけで、既存の文字を変えることはできない。そこから彷徨いが始まった。新しいレイヤーを作っても一度入力した文字を変えられずに同じ結果だし、マニュアルや説明ビデオなどを調べても答えが出てこない。時間だけ無駄に過ぎてしまい、なにをやって埒が上がらない。デジタル作業で壁にぶつかるときの定番だが、そもそも聞いたら教えてくれる頼りのリソースが存在しない。こうなったら、とにかく辛抱強くいろいろなところをクリックして試し、解決にならなければ一つまえの状態に戻す。その繰り返しだった。結果としては、さいわい数時間のあと解決法にたどり着いた。レイヤーに関連するメニューの中に「Add Marker」という一項があり、それを選んだら文字編集がまるであたりまえのように可能になった。泥沼から抜け出した思いだった。いまでもこの「Marker」の理屈がよく分からない。解説の資料はかなり存在しているもようだ。今度は時間を作ってじっくり調べてみよう。それまでには、とりあえず目の前の問題が解決され、しばらく放置しておく。このような対応もデジタルならではの流儀になった。おもえばこのような苦労や対応法をなにかの形できちんと記録しておかなければならない。
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