今年の天気は、なんとなく面白い。ここ一週間だけ見ても、昼は19度に気温が上がっても、翌日目を醒ましたら、あたり一面の雪。しかも数回繰り返した。日記代わりにインスタにあげた写真のコメントに、今年最後の雪だと何回も書いたと振り返り、苦笑いをするほかはない。
四季おりおりの変化、その季節らしい自然の風景、古くからの日本の自慢なのだ。(「四季に向う」)生れ育った中国も、広大な国土で人びとの体験がかなり違うはずだが、やはり農業国家であり、季節の移り変わりへの認識や、それに対する心構えには悠遠なものがあった。それらに対して、いま生活するこの土地は、海抜と言えば千百メートル、気候を代表するものと言えば冬の暖気流である「シヌーク」、確かに毎年のように草が緑に染まり、木々が葉っぱを出し、果物が実を結ぶのだが、日本や中国でいう四季とはかなり味わいが違うなのだ。このように思いを巡らしていても、窓の外を見つめれば、雪がひらひらと漂っている。ただ、極寒の冬や雪の春、これらを持ち出したら、厳しい土地だと言われるがちだが、実際暮らしてみると、資源も技術も恵まれた現代社会において、対応がしっかりしていて、厳しさに晒される必然性がない分、感覚もかなり異なる。零下20度の中軽装で駐車場へ無心に走る自分、零下10度ななったら半そでで外を颯爽と散歩する若者、自然との接し方は、それまたこうでなければ得られない喜びや感動がある。
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