北斎には、六歌仙を題材にした文字絵の浮世絵六枚組がある。複数の所蔵がデジタル公開され、色合いの異なる作品などもあって、見比べて楽しい。その中の「喜撰法師」を解読し(「文字絵「きせんほうし」」)、共感のコメントが寄せられ、嬉しかった。
そこで、ここにさらに一題。大英博物館蔵の「在原業平」。見詰めていて、何回も諦めようとした。まずはどうぞ挑戦してみてください。ようやく答えが見えてきて、おもわず膝を叩いた。こういうやりかたもあったのか。仮名とばかり睨んだら、漢字、それも崩された形のそれを紛れ込ませたとは、一種の変則だと言わなければならない。ちなみに使われた字形は、上段に書き込まれた文字と同じものだ。絵師の得意そうな顔が絵越しに見た思いだ。この手の絵を眺める醍醐味なのだろうか。
答えをGIF画像に纏めて、ここに置いておく。
0 件のコメント:
コメントを投稿