2019年1月19日土曜日

周りの知人友人との会話の中で、立て続けに目の手術を最近受けた経験談が出てきた。治療の内容も理由もそれぞれ違うのだが、とにかくその体験はかなりインパクトのあるものだったらしい。一人の人間は、瞼を閉じる能力を取り除かれたら、そこから見えてくる世界とはどのようなものだろうか。麻酔という技術あっても、あるいはそれがあったから余計に、恐ろしい。

断っておくが、いまの実例は、どれも自慢や大切な経験であって、同情を期待するようなものではなかった。そのようなところで、これといった話題を提供しなければ、話は進まない。加えて、同年代の人と共通して感じているのは、加齢による目の衰えなのだ。そこで、こちらから持ち出すのは、いつも目の疲れを減らすための工夫と、そのためのノウハウである。終日パソコンのモニターを睨みつける環境の中では、すこしでも目を逸らすための時間を増やしたい。音声入力のことは、すでにかなりのところまで利用できる。手っ取り早いのは、Google Docsからファイルを開いて、ツールのところから音声入力を選べば、そのまま入力を始められる。しかもその精度は、日々向上されている。対して、テキストの機械読み上げは、スマホに入れる定番になっている。パソコンの前に座ったら、同じくTTSの技術が利用できる。ブラウザに追加するアドオンに「Read Aloud」を入れておけば、クリックひとつで画面上のテキストがスピーカーから流れてくる。

音声との付き合いは、古くて新しい。思えば聞いたり話したりすることは、人間の基本的な能力であるだけに、その使い方を調整したり、変えたりすることはけっして簡単ではない。個人的な経験だが、音声入力で文章を書くことは、何回試しても満足できない。教室で大人数を前に喋り続けるのとは、やはりどこか根本的に違う。

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