謹賀新年。
新しい一年を迎えた。毎年、近況をまとめて電子の年賀カードを作り、友人に送るようにしている。今年は、その内容をいくつかのアイコンに収斂させ、個人のFBやツイッターなどに載せた。自分としては新たな賀正の形となった。
年賀の中心に「牛」の字を据えた。ふだんまったく筆を取らず、自身への小さなプレッシャーだった。そこで、この牛の字について記しておこう。干支を現わすのに、日本語では丑年と「丑」を使い、年賀などの場合には「牛」という文字を書き入れても違和感がない。干支を現わすために二つの文字がある意味互換性をもっていることには、中国語もその通りだ。しかしながら、二つの言語においては、ここに大きな違いを見せている。日本語において二つの文字はともに「うし」と読むのに対して、中国語では読み方がまったく異なる。さらに言えば、普段の使用法として中国語で「丑年」の表記はほとんど見られず、「辛丑」のように旧暦の表記とし、それ以外はすべて「牛年」としている。今年、中国語で交わされる書面の挨拶には、「Happy 牛 Year!」というのが流行っている。牛の発音はまさに「new」に近い。ちなみに、「牛」という一字は、さらに「すごい」、「すばらしい」という意味を持ち、しかも「不牛」、「很牛」といった用法まで可能で、完璧な形容詞としての特徴を備わる。したがって、中国語を読む人の目には、今年の干支がもう一つめでたい響きが伴っている。
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