2021年10月9日土曜日

市政選挙

いま暮らしをしているここカルガリーという百万人の都市は、いよいよ市政の定期選挙を迎えようとしている。市長をはじめ、市議会議員、そして教育局長など二十以上のポストをめぐり、政治家、あるいはそれを目指そうとする人々にとっては、まさに一大事だ。市長候補だけでも数えて27人、名前も覚えきれない。

一般市民の目から見ても、この一か月ほどはずいぶんと熱度があがってきた。道端や住宅区内には看板が多数立てられた。そのサイズはさまざま、大きいものには写真、小さいものには名前のみ、手作りに近いものさえある。家にいても、電話はたえず鳴らされ、インターホンも何回となく押された。応対に出たら、敷地の芝生に看板を立ててもいいかと尋ねられる。熱心なサポーターたちだ。自分の妻のために回っているとまっさきに名乗る男性もいた。平均的には女性が正装し、男性が普段着のままという印象だ。一度は、「あなたの隣の家族と会話している」などと開口一番に言われ、なんのことかと思ったら、「候補の本人だ」と紹介される別の男が走ってきた。その人に視線を向けたら、最初の男と比べて輪をかけたようなラフな恰好だった

選挙の投票は、いつも月曜日。こんどもいまから十日あとの18日だ。もうすこし関連の規定などを調べて、今年はきちんと投票所に行こうと考えている。

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