簡単なメモをパソコン、スマホ、タブレットといった身の回りの数々のデバイスで取ったり、利用したりすることは、いまや基本的な作業だ。この需要のために、これまでいくつかのアプリ/サービスを利用してきた。じっくり使ってみないとすぐには答えが出てこない、というのがこの手の選択の難しいところである。大まかに並べれば、つぎのようなことが言えよう。「Google Keep」はデザインがこまめで、ちょっと落ち着かない。「Clipto」は、内容追加などになると期待通りにはレイアウトが動かない。「FiiNote」は頻繁にログインを要求し、日本語の入力には対応しきれない。中国にいる友人との交流のための「腾讯文档」は、距離相応のもたつきが感じられる。似たようなアプリなどはかなりの数が出回っているので、このリストはさらに長くなる。
そんなところで、今週使いはじめたのは、「Notion」。YouTubeなどで多数公開されている解説ビデオに惹かれて導入した。ほとんど熱心なユーザによるものだが、「第二の頭脳」などの謳い文句が踊り、単純なノート取りのアプリ/サービスではなさそうな雰囲気さえ感じ取れる。まだ数日しか経っていないが、いまのところ、使い心地は悪くない。まずはデバイス間の利用は安定している。ページの形やレイアウトのカスタマイズには自由度が高く、個々のページの分類や保存も分かりやすくて利用しやすい。一方では、データベースの構築、グループの共同作業など、サービスが主力を入れた機能は、いまのところまだ体験していない。「Notion」という言葉は、「意向」、「意志」、そして「ばかげた考え」などの意味を持ち合わせる。これを持ってきてサービスの名前とするところには、なんとなくスケールが大きくて感じが良い。
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