2019年4月13日土曜日

手作りゲーム

古文授業は、金曜日をもって終了した。修了した学生は18人、クラス37時間のうち、クイズや小テスト、プロジェクトの口頭発表などにあてたのは約8時間、残りは学生たちと会話をしながらの講義だった。その中で、最後の授業はとりわけ印象に残るものとなった。

学期末プロジェクトには、自由に選んでくる古典テキスト(100から150文字程度)の翻訳、注釈、あるいはオリジナル教料開発という2つのオプションを提供した。後者を選んだのは8人、短いビデオや6つのゲームが提出された。かつて流行ったビデオゲームのテンプレートにクイズの問題を載せたものにはすでに感心したが、教室で繰り返し使った「古文オンライン」の内容をまるごとiOSのアプリにした猛者まで現われて、軽く打ちのめされた気さえした。現行のアプリ公開の手続きがあまりにも煩雑なため、すぐには利用する道筋が見えてこない。一方では、教室活動にふさわしいと思われるものもあった。最後のクラスでは、かるた、すごろく、ジェパディの三つを選び、クラス全員を三つのグループに分けて、それぞれ製作者主催で同時進行で進めさせた。静かな教室の中で対戦に夢中に取り組み、学生たちの真剣な表情、飾らない歓声、慎重に組み立てた難問、眺めていてじつに素晴らしかった。

多くの講義は、学習内容のトータルな確認を目指して学期末試験などを設けたりしている。それに対して、学生たち中心の、対戦ゲームによる復習や点検は、有効で有意義な展開だった。ちなみに、クラス活動にアクセントをつけるために賞品を用意した。小さな寿司などを模った消しゴムだった。

0 件のコメント: