今学期の授業もすでに半分近く終えった。講義を中心とするクラスは、今年はほぼ百人を相手にし、内容からアプローチの方法まであれこれと模索を続けている。これまでの教え方を継承するものとして、十三週のうちあわせて五回のテストを書かせる、ということがある。採点の負担などもあって、十五分程度の短いものにしている。そこで、テストの日のクラスの後半は、普段の講義と雰囲気の違うことをやってみて、学生の声を掬い上げようとした。この間の授業では、新しい試みとして、学生にオンラインゲームをしてもらった。
ゲームに選んだのは、「Kahoot!」というものだ。いうまでもなく「cahoot(
共謀)」という言葉をもじったもので、いま風のネーミングである。ゲームの内容は、教師が多項選択式のオリジナル質問を作成し、それに対して、学生たちは各自の端末から一斉にアクセスし、正答を競うというものである。教室にはネット環境が整い、ほぼすべての学生が当たり前のように携帯やタブレットなどを持参していることは、この手の活動を可能にした。進行の流れとして、教師が質問サイトから入ってサイトをスタートさせ、これに合わせて学生一人ひとりがスクリーンに現れたピンナンバーを入力し、勝手にニックネームを選び、ゲーム開始である。その間、教師が進度を司り、一問ごとに正答者名や正答者数が表示される。ポップな音楽や効果音、学生たちの奇抜なニックネームなどもあって、クラスは大いに盛り上がった。終わって記録をみれば、予定をちょっとだけ超過し、きっちり六分間の時間を使った。教室を見渡せば、学生たちはそれなりに満足した表情だった。
似たようなゲームなどは、きっともっとあるだろう。クラス活動を賑やかなものにし、学生たちの気分を調整するには、大いに活用すべきものだ。
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