2018年4月14日土曜日

ZOOMで語る

二週間前にここで告知した行事は、先週予定通りに実施された。カナダの日本語教師を対象に想定したもので、ZOOM会議を利用して一時間のワークショップ、それの最初の集まりに声を掛けられた。技術環境が提供できる上限にはほど遠いが、それでも予想していたより約二割ほど上回る人数だった。参加者の顔ぶれを見れば、じつは半数以上がカナダの外からアクセスしてきた方々だった。時差の関係で真夜中の時間台で出られないとの連絡さえ寄せられた。普段よっぽどの機会がなければ顔を合わせることがとてもできないからこそ興味を持ったという、バーチャル集まりの魅力、その醍醐味の一端が現われた。

自分としては、あくまでも話題提供をするという気持ちで参加し、取り出したテーマは、去年の秋に進行した「カナダ日本語ビデオコンテスト」である。行事の内容を基本から触れ、とりわけその企画、運営の詳細、具体的に試みた道具や利用の工夫、注意して対処したことなどを順番に説明した。グーグルが導入している音楽著作権管理の方法など、一度体験しなければなかなか気づかないようなことなどは注意を惹いた。一方では、せっかく集まってくれても、話題になるビデオサイトを覗いているわけではなく、コンテストの存在すら知らなかった人々もいたのには、すこし驚いた。そうと知っておいたら、もうすこし話の内容を調整できたものだった。学生気質を触れたが、オンライン集まりの一側面に気づかされた思いがした。

集まりの様子は録画公開と予定されている。自分の話をビデオで睨めっこする(される)ことを想像すれば、あまり自慢するものではない。でも、どうもそうとも言い続けられなくなってきた。録画公開のコストが劇的に小さくなったことが遠因の一つだろう。思えば時間が経ってしまえば、録画資料への視線もすこしずつ変わっていくに違いない。

0 件のコメント: