ごく短い中国への旅に出かけてきた。前回のはまるで昨日のことのように記憶はしているが、それでも約二年の時間が流された。曇りの中を北京空港に降り立ったせいもあって、空はたしかに薄暗くて、予想を超えたことがあった。ただここで生活している人々には、まるで認識がなくて、空気はやはり悪いなの、と、何回となく陽気に聞かれたものだった。
新しい建物が相変わらずに凄まじい勢いで現われてきた。記憶にあったランドーマークを見つけ出すことなどとっくに諦めた。それにしても、夜の街角を歩くと、溢れんばかりの活力にはやはり驚いたものだった。人々は言葉通りの多彩多様な方法で自分を楽しませている。新築の広場に立って周りを見渡してみるだけで、目に入ったのは、壁に向かっての一人テニス、ぎこちなくラケットを握ってのバトミントンをはじめ、手作りのライトを豪華に取り付けた凧、鮮やかな身なりの鞠やサッカーボール、大勢のグループによるダンス、風を靡かせるローラースケートの群れ、まさに数えきれない種類の遊びが一斉に展開してくるものだった。タクシーに乗って凧の話を持ち出したら、おしゃべり好きの運転手がまじめな顔で、あれが禁止されるんだよねと口を開き、かつその理由とは、夜間の飛行機に危険をもたらすものだからと真顔で教えてくれた。どこが人をからかう冗談で、どこが人に言われたことを素直に信じるものなのか、計り知れないままタクシーから降りた。
ただ苦労してウェブにアクセスしたら、グーグルにはアクセスできないことを思い出された。したがって、すくなくとも現時点ではこのブログの更新どころか、閲覧することだって出来ないものだ。この現状はいずれさっと変わるものだと、いまは祈るのみだ。
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