特設ページとしてスタートした「変体仮名百語」は、アップルのアプリとなってiTunesに登場し、それから三ヶ月近く過ぎて、アンドロイドアプリとしてGoogle Playで公開した。内容にはとくべつに変化を加えたわけではなく、あくまでも携帯というデバイスの可能性に惹かれて、どのような受け止め方があるのだろうかと想像しながらの試みである。アプリ開発担当の専門技術者からの連絡を受けて、即その日のうちにSNSで公開の第一報を行った。
アップルのアプリの時にすでに経験したことだが、アプリ公開をうけて迅速に届いた声には、同じ分野の研究者や学習者に加え、まったく予想していなかった方向からのものがあった。それは、いわゆるマーケティング、すなわち販売促進の立場からのものだった。いずれも丁重でいて真摯、自己紹介に続いて、宣伝に協力する用意や方法がある、これを一種のサービスとして利用することをぜひ検討してほしいという内容が続く。連絡が届いたのは、アプリ公開に用いたメールアカウントではなく、勤務校の公式のものだったことなどから見て、個人のホームページなどを閲覧したことぐらいは察しがつく。いささか意外な反応だった。一方では、日本、ひいては古典、画像資料、学校教育などに具体的な接点があるとも思えない。もともと英語圏からすれば、以上のようなきわめて漠然と無限の広がりをもつものでさえ、かなり独特な存在に映って見えるものだという事実を付け加えなければならないのだろうけど。
現在のところ、このようなサービスに頼る予定はない。SNSで告知をし、それを受けて、Facebookではなんらかの形で交流を持っている方々、そしてツイッターではほとんど個人名が不明だが、あきらかに関連ある分野に興味のある方々からの反響は、いずれも嬉しく拝読している。しかしながら、プロの力を借りて影響を広めるとなれば、やはり小さくはない飛躍があるように思えてならない。伝統的な文化系の価値観に規定される発想なのだろうか。
Classical Kana - 変体仮名百語
2017年2月11日土曜日
Android・変体仮名百語
Labels: マルチメディア
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