2020年11月21日土曜日

百番達成

「江戸の注釈絵で読む徒然草」、知らないうちに百番公開を達成した。友人はツイッターにてわざわざ祝賀のメッセージを残してくれて、一つのまとまりの良い数字に到達したのだとあらためて気づいた。

そもそも「四コマ」ということを持ち出したのは、注釈の一段(53段)が綺麗に四つの画面におさまったことからヒントを得たからだった。四つの画面となるのはごく少数だが、その代わり、「四コマ」を一つの読み方だとすれば、どれもこのアプローチに対応できる。さらに、パソコン画面での表示から小動画にたどり着いた(「四コマGIF」)。最初の一点をFBやツイッターにあげたのは、去年12月3日と、ほぼ一年前。やがて「四コマ」という目で『徒然草』絵注釈を読みなおし、作品を『なくさみ草』と『つれつれ艸繪抄』の二作に絞り、全作から半分程度を目途に選び、使用の画像をデジタル公開からダウンロードし、画像に対応する原文を取り出し、それに現代語訳を加えるという一連の作業を続けた。動画にすることは一番最後のプロセス。これがとても単純なものなので、十点程度まとめてやるという方法を取った。一定の数があるので、順次公開という方法を試そうと、週二回(月曜、木曜)と決めた。途中からまとまって見られるところがあればと、前から試そうとしたFBの特設サイトを立ち上げた。さいわい無事に続けることができ、百番に取り上げたのは『徒然草』の209段。あとは十数点と予定し、一年ちょっとでこのプロジェクトを終えるという計算になる。

日常的に進めてきたので、その時その時の読者ーーやはり知人友人が中心だがーーからのリアクションは楽しく、そしてなによりも励みになる。毎回ほぼ即時に「いいね!」を押してくれる人もいれば、纏めて見て応える人もいて、メールを交わした折に感想などを教えてくれる人もいる。いうまでもなく小動画というのは一つの伝え方にすぎず、そこからいろいろと感じ取らせたのは、原作の魅力にほかならない。なによりもこの作業を続けてきているわたし本人が、たえずその絶妙の語り口に魅了されるのだから。

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