旅行に出かけたら、ノートパソコンに頼るしかない。先週の旅では、なぜか手持ちのもの反応の遅いことがとても気になり、のんびりした時間の中でいらいらした瞬間を数回覚えた。このパソコン、手に入れてちょうど二年ぐらいになる。ハードとしてはまだまだ現役の資格を十分持っているが、ソフトの環境変化から考えれば、いよいよ替えどきだ言えないこともない。
そう決めてしまうと、さっそく動いた。パソコンは豪華版を使わないという方針は変えたくない。ノートパソコンも、ひと通り基本的なことができて、ある程度軽い、というのを条件にした。しかし、調べてみたら、満足そうなものは、意外と値段が高い。一方では、同じ機能で考えれば、Surface Proは、却って手頃だと分かった。そこで大学内の店で迷わずにゲットした。
パソコンを入手して、二日経った。といっても、かなり雑用の多いこのころなので、まったく思う通りにさわっていない。ただ基本ソフトを入れておいただけで、具体的に何の作業もしていない。ハードとしては、文句はない。ピキピキした動きはじつに快適で、手応えが良い。一方では、タッチスクリーンがハイライトになるのだろうが、あれこれと試してみても、どうにもなじまない。新鮮なのはたしかだが、今ひとつ落ち着かなくて、要領が得ていない。思えば、指でタッチするということは、アップルに教わったようなものだ。わずかなサイズのスクリーンの上を指でさらに邪魔をする代わりに、やっている作業は思い切り洗練されていて、アクションの一つひとつは単純でいて明快だ。そういう意味で、Windowsは機能が豊富で強力な分、作業のアプローチと指の操作との間の隔たりはすぐにはとても埋めきれない。いうまでもなく、これはあくまでも数時間触っただけの印象にすぎず、これまでになかった操作の可能性への対応には、Windowsだって真剣に取り掛かっているのだから、やがて確かな変容が起こることだろう。
パソコンの進化は、止まるところを知らない。デジタルは、よく紙に喩えられるが、はたして何時ごろになって紙のようにある程度の完成形を迎えるのだろうか。
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