2016年4月9日土曜日

OneDriveの変化

クラウドサービスの利用は、Dropboxから始まった。日常のファイルを複数のパソコンやタブレット、スマート携帯同士でつねに同期するという利用方法は、クラウドへの入門であり、いまやそれの基本形となった。そして、このDropboxに続いて本気に利用したのは、OneDriveだった。Windowsのアカウントをそのまま利用できて、そのブランドネームに安心を覚えたのがそもそもの始まりだった。

そのOneDriveだが、ここ数日、予想も付かないような方針変換が起こった。数ヶ月まえ、100ギガの無料空間を一年限りで利用できるというのがあって、それを入手し、一年経ったらどうなるものやらと気にしながらも、デジタル写真の最近数年分をそこにコピーした。外出先からの写真アクセスなど、何回か助かり、ありがたい思いだった。しかしながら、そこへ突然のようにOneDriveの無料利用空間は一律5ギガまでという知らせが送られてきて、手元の複数の端末に一斉にそのような警告が仕切りなしに飛び出した。なんの説明もなく、猶予の期間は数週間。無料のサービスとはいえ、ここまで無愛想な対応は、ブランドの割にはめずらしい。さっそく対応策を取った。さいわい写真が中心の利用なので、代用は複数にある。とりわけ実質に無料で無限利用できるGoogle Photos、それから1テラバイトが謳い文句のFlickrが魅力的だ。ファイルのフォルダ構造をそのまま使えないことは、これまで敬遠していた理由だったが、いざ写真を移動してしまえば、画像検索や専用ツールの活用など、画像ならではの利用の可能性は確実に広がった。

思えば、クラウドサービスは、まだまだその完成形を見せていない。そのため、普通のユーザーとして、使い方や特徴を理解し、強いられる変化に機敏に対応せざるをえない。それから、利用できる空間の制限も前提として受け入れざるをえない。用途や目的などを考えぬき、それに合わせて複数のサービスを同時に利用するというのは、現時点での一つの方法だと言えよう。

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