七月一日はカナダ・ディ。国の祝日であり、各地でさまざまな行事が取り行われた。気候が申し分ないこともあり、ちょっとだけ足を伸ばして、近くの温泉観光地に日帰りで行ってきた。地元の人や観光客が大勢集まり、ささやかなパレード、それから真夜中近くまで続く花火大会など、言葉通りの休日を楽しんだ。
パレードの先頭には、市長を載せたオープンカーとりっぱなバンドに続き、「日本人会」と名乗る浴衣姿の人々が一番乗りだった。同じグループによる行列は、ちょうど六年前にも目にしたことがあって、あの時の花によるお神輿は今年も同じく担ぎだされた。それに加えて、お神輿の数はさらに増え、右の写真のように、手作り感が溢れるものも登場した。「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声は、たしかにお祭りそのものだが、巨大な折り鶴を鎮座させたことには、さすがに自由な想像力が伺われる。アニメや漫画とはまた違う、もう一つの日本像が隠されたような思いに、一瞬胸が打たれた。
カナダ・ディに限り、人々は口々に「Happy Canada Day」と挨拶を交わす。個人の誕生日やお正月なら、すなおに「おめでとう」と訳すものだが、これの場合、はたしてどのような日本語に置き換えるべきものかと、ちらっと困惑した。花火の最後の一発が空に消えたあと、数えきれない若者たちは、誰からともなく一斉に「オー・カナダ」を歌いあげた。これまたいかにもカナダらしい一時だった。
2016年7月2日土曜日
ワッショイワッショイ
Labels: つれづれの日々
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