変体仮名をテーマとする教育ソフトは、どうやらちょっとしたブームになっていて、最近いくつも開発され、公開されている。その中に、あえて一つのセットを加えた。名づけて「動画・変体仮名百語」。課題とするのは、いわゆる「連綿」である。高精細のデジタル画像で公開されている平安、鎌倉時代の絵巻などの作品から百のフレーズを選び、その筆順をそれぞれ示すことを中心の内容とした。
思えばすでに二十年近くも前になるが、「kanaCLASSIC」というタイトルのCD-ROMを作成したことがある。あのころ、日本語テキストさえ英語バージョンのパソコンでは対応されておらず、日本語を画面に写しだすだけで大変な苦労があった。そこで、変体仮名の学習というテーマについていえば、あの作品で意図的に実現したのは、仮名の筆順を動きをもって表現することだった。しかしながら、自分として少なからずに自負していたこのアプローチは、その後は意外とまともに受け止められていない。筆順を知ることは、変体仮名を習得するうえでいうまでもなく大事なことであり、しかもそれを伝えるには、紙に印刷された媒体では自ずと限界があって、デジタル技術の得意とする分野なのだ。このような考えから、いまごろの方法などを活かし、GIFファイルの方法で動画ファイルを作成し、特設のウェブサイトに纏めた。
このサイトにおいて、ささやかなおまけとして小テストを用意した。プラットフォームに頼らず、スマホも含めて、インターネットのブラウザから日本語を入力して、テストに答えてみることが可能になっている。変体仮名についての知識をすでにお持ちの方は、この小テストから試してみてください。
動画・変体仮名百語
2016年6月25日土曜日
動画・変体仮名百語
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