2018年7月21日土曜日

Kahoot@日本

「Kahoot」を教室に持ち込む。この話題は三年ほどまえここに記した(「Kahoot」)。今学期の講義も終わりに差し掛かり、復習なども兼ねて大人数の二つのクラスでこれを遊ばせた。具体的なやり方は、これまでと何も変わっていない。あえて一つあげるなら、画像を取り入れたぐらいだ。ただ、手ごたえは上々、学生からの反応は予想を遥かに上回った。どうやらこのような手軽なアプローチは日本にはさほど伝わっていないらしい。

学生からの素直なコメントで印象に残ったのは、たとえば「日本語版がほしい」、「これ、先生が作ったのか」といったようなものがあった。前者は、プレーヤーの名前入力などの画面に現われた英語の指示に直面しての緊張感そのものであり、後者は、決まったパターンを提供してくれるようなこの手のサービスの理解不在を物語ったものだろう。それはさておくとして、「まだまだやりたい」、「学習のためになった」、ひいては「このようなクラスなら大学に来たい」といった大げさで、はたしてこれでよいのやらのようなものさえあった。学生たちの大学の講義への期待感とは、そしてそれらの修正にかけての教える側の義務など、つい考えさせられるものが多かった。

手軽なゲームをめぐる使い手側の気持ちも整理したくなった。賑やかなひと時は、講義のリズムを変えたり、教室の空気を調整するにはちょうどよい。ただそれを一度だけのものに止め、あまり繰り返したくない。その最大の理由は、正答を覚えさせるためのクラスにしたくないに尽きる。ただ、どこに講義の要点があるのか、どこに注目すべきなのか、そのようなことを併せて伝えられることも覚えておこう。

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