休暇というものを、今年もしっかり取ろうと、出かけた。日常の仕事がないわけではなく、加えて、いつの間にか締め切りもかなりの数に積み上げてしまった。だらかこそ、思い切って短い休みに入ろうと決心した。しかも、人の面倒をみてあげるような日々が続いたので、こんどはとことん見てもらうものを選んだ
飛行機に乗って空路の旅は一時間、あとは、海に浮かべて、ただただ北へと向かう。スケジュールとしては、氷河の見られるところまで北上し、あとは、小さな町を、四日も転々と見て回るといったものである。なにも考えず、ともかく食べて、ショーを見て、海を眺めるということである。いうまでもなくかなり大勢の人びとが集まった。言葉通りに赤ちゃんから車いすの年寄りまで、言語も人種も異なるさまざまな人びとである。中では、元気な老人たちの姿がとりわけ目立つ。ワインのグラスとボトルを両手に握り、ほくほく顔で階段を上り下り、エレベーターを乗り降りする銀髪のおばあちゃんの姿など、とてもアメリカン。周りの人とすぐ打ち解けて旧知のように会話を交わす人もいれば、家族にだけ没頭して自分の時間を噛みしめる人もいる。バケーションの楽しみかたは、それこそ人それぞれなのだ。
それでもパソコンを持ち出してきた。なにかとタイプしておかないと、なかなかリラックスを感じられない。ただし、インターネットを使用せず、特別にお金を出して接続しようとする努力もしない。一週間以上にオフラインの生活を送ることは、考えてみればかなりの経験にはなるが、ささやかな課題として、試してみようと思う。
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