数日まえ、SNSにて告知をしたが、学生たちのレポートから読み応えのある作品を選んでまとめた「Old Japan Redux 4」を公開した。同じタイトルを用い、同じやりかたで作ったささやかなシリーズの四冊目に当たり、勤務校の学科サイトに預け、広く読まれるようになっている。内容にはユニークなものがあるので、ぜひご一覧ください。
四冊並べて眺めて見れば、カバーはまずそれなりに目立つ。デザインの仕事をやっている人間には間違いなく笑われるものだろうが、一通り、手作り感全開のものとなった。絵巻から一場面、学生の作品から四枚の絵という、この二つの要素を組み合わせたものである。タイトル文字や絵の調整など、ワードの基本的な機能にもっぱら頼った。絵の選択も、さほど深く考えることなく、とにかくその時その時になんらかの形で作業に関連するものから抜き出した。ただ、小さなこだわりとして、模写から選ぶという方針を自分のなかで決めた。模写のほうは、むしろ色合いが鮮明でいて、インパクトがあって、分かりやすい。引用した作品名などは右下に小さく記し、個人的これに関わった時期などの記憶に連動して、時間が経てば有意義な記録になる。
かつて、とある尊敬する研究者の研究室に招かれ、本棚の一角に並んだかなりの数の学生たちの作品集を見て小さな感動を覚えたことがある。学生主体で作られたものだろうが、それでも教えた側の気持ちが伝わる。この小さなシリーズは、それの真似から出発したものだ。ただデジタルの環境が利用できるようになっている今、より多くの読み手に届けられ、環境の進歩に恵まれた。
Old Japan Redux (1) (2) (3) (4)
2018年3月17日土曜日
カバー・デザイン
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