新学年が始まった。いつものように最初の一週間は集中講義に当てられ、そのあとは新入生を迎えてのあれこれの行事、それらが済んだらようやく正規の講義が開講される。最初のクラスはこの間の金曜日。今年から秋にも休講の読書週間が導入され、例年よりは数日早めの日程となった。今学期の担当は、日本歴史という一科目のみだ。定員百人のクラスはすでに満員になり、かつ十数人の順番待ちの名前がシステムに載せられている。
同じ科目は、数えてみればすでに八回目となった。毎年すこしずつ新しいやりかたを模索し、今年はとりあえず大学成績管理システムに用意されたクイズ機能を利用してみた。最初は一問のみにして、「歴史上のヒーロー/有名人を一つあげてみよ」といったようなものだった。なんとなく予想はしていたのだが、戻ってきた答えのなか、圧倒的に多かったのはやはりオダ・ノブナガだった。いわゆるポップカルチャー経由で知識に入ったものだろうと思ったが、どうやらそうは外れていないらしい。ただ、大学のほかの歴史などの授業で教わったとの答えもあり、さらに数人は、バックパックで日本を旅行し、京都で本能寺を訪ねたとまで書いてくれた。なぜかいささかほっとした。
それにしても、若い学生たちの意識の中の信長のイメージとは、どのようなものだろうか。まさかビデオゲームに登場したような、無国籍、超時代、ひいては性別不明の顔ではないのだろう。またなにかの形で、代表的な具体像を覗いてみたい。
2018年9月8日土曜日
歴史ヒーロー
Labels: つれづれの日々
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿